貴州で数万人暴動 中国 県庁舎襲撃 殺人事件捜査に不満(東京新聞)

 【貴陽(中国貴州省)=小坂井文彦】中国貴州省甕安(おうあん)県で二十八日午後、中学二年生の少女(15)に対する強姦(ごうかん)殺人事件の捜査に市民が不満を抱き、数万人が県政府や公安局の庁舎を襲撃する暴動が発生した。報じた香港紙各紙のうち「明報」によると、警官の発砲で市民一人が死亡した。 

 中国では近年、当局の不正に対する抗議行動が各地で相次いでいるが、数万人規模の暴動は異例。国営新華社通信も暴動発生を報じ、八月に北京五輪開催を控える胡錦濤政権にとって看過できない事態となった。

 少女が今月下旬に殺害された後、公安当局は無職の男二人を逮捕したが、翌日釈放した。捜査状況と死因を当局に問い合わせた少女の家族は警官に殴られ病院に送られたという。

 インターネット上では、「逮捕された一人は副県長の息子だから釈放された」と書き込みされ、怒った少女の同級生が抗議行動を起こし、市民数万人が加わって暴動に発展した。

 公安局庁舎が放火され一階から三階まで全焼。警察車両など十数台も燃やされ、周辺には黒煙が上がった。

 消防車が駆け付けたが、学生たちはおので消火栓を壊し消火活動を妨害。警官隊は催涙弾を発射して威嚇したが、暴動は二十九日未明まで続いた。暴動鎮圧のため武装警察が動員され、市民約百五十人が負傷、中学生約三十人を含む約二百人が拘束されたという。




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