中国昆明バス爆破、2時間前に犯行予告!?(日刊スポーツ)
中国雲南省昆明市で21日に発生した通勤バス連続爆破事件で22日、中国当局は厳戒態勢で解決に乗り出した。中国紙「南方都市報」は事件約2時間前に携帯電話サイトで“犯行予告”が出たと報じたが、同市公安当局はこの情報を否定している。また犯人らしき男の目撃情報が掲載された国内サイトにアクセスが殺到するなど、国内の関心も高いようだ。当局は8月8日開幕の北京五輪を控え、治安回復に全力を注ぐ方針とみられる。
事件約2時間前に出回った“犯行声明”の存在を中国紙「南方都市報」が報じている。同紙によると複数の人が、爆破された通勤バス3路線には乗るな、という趣旨のメールを受け取ったという。昆明市公安局ではこの情報を否定、北京五輪と事件の関係についても否定している。
また、中国語ニュースサイト「新浪網」では“犯人らしき男”の目撃情報を伝えている。男が黒いビニール袋のようなものを通勤バスの座席下に置き、その男がバス停で下車した後、爆発が起きた。もう1台のバス車内でも爆発直前に男が黒いビニール袋を置いたとの目撃情報もある。同サイトには国内からのアクセスが集中、関心が高まっているようだ。
同市公安局では、爆弾は硝酸系の化学物質が使用されたと指摘している。目撃された男が置いた黒いビニール袋のようなものの中に爆発物が隠されていた可能性がある。目撃された男の年齢や特徴などの詳細は不明だが、最初のバスは市内中心部の「人民西路」で爆破され、その約1時間後に2台目が被害に遭った。2台の爆破地点の直線距離は約3キロ。1時間で移動可能なことから、同一犯の連続爆破事件の可能性も浮上している。
北京五輪に向け、中国当局は治安悪化を恐れているものとみられる。昆明市公安局の杜敏局長は、事件解決につながる情報提供者に懸賞金10万元(約156万円)を支払う方針を表明。また中国公安省は昆明市に専門捜査チームを派遣するなど、人海戦術による警戒態勢が敷かれている。事件現場近くのバス停では22日朝、警察官7人がバスから降りてきた乗客に身分証提示を要求した。
犯人の市外逃亡防止の監視体制は厳重を極め、空港、河川の船着き場などには多数の警察官が立ち並んでいる。その上で中国外務省と同市公安局は今回の爆破事件に関し、北京五輪の妨害を狙った証拠はないとの見方を繰り返し示した。
昆明市の市民は表面的には冷静に行動している。しかし爆破されたバスと同じ系統の路線バスに乗っていた旅行代理店勤務の女性(30)は「今日は普段の半分以下しか乗客がいない」と話し、事件の影響で多くの市民がバス利用を敬遠している実情をうかがわせた。
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