6割が予約率50%以下?五輪期間の北京ホテル市場(NNA.ASIA)

第一財経日報はこのほど、北京市のホテルの6割以上で、北京五輪開催期間中の予約率が50%以下にとどまっていると伝えた。見込まれていた五輪による需要増が、予想を下回る水準にとどまったことなどが要因としており、五輪開幕を目前に、一部には宿泊価格を値下げするところも出始めているようだ。【北京・森ちづる】

オンラインホテル予約の芸竜旅行網(eLong)関係者によると、3つ星ホテルとエコノミーホテルでは、すでに余った客室の値下げが始まっており、1泊当たり3,000~4,000元(約4万7,000~6万3,000円)だった価格は、現在2,000元前後まで下がっている。背景には、五輪で「価格が上がる」というイメージが国内で広まったことで、観光客の足が遠のいたことがあるようだ。

また五輪関係者の宿泊が多くを占める4つ星、5つ星ホテルでも、空室が出ているようだ。日本人向けに、主に4つ星ホテル以上の客室を提供している日系旅行会社は、五輪チケットを含まないプランを用意していないことなどが、予約の減少につながったと分析。このほか四川大地震などを受け、観光を控えるムードが広まったことも背景にあるとみている。

同紙は五輪特需を見込んだホテルの乱立が進んだことが、最終的な予約減につながったと分析している。またビジネスマンの間で、8~9月の北京出張を避ける動きがあることも予約減の一因となったようだ。

ただ旅行会社関係者は、ホテルのグレードにより状況は異なるとして、予約率の低下を「一概には言えない」としている。また一部には「競技開催中の予約率は非常に高いものの、それ以外の日で低いことが、全体の予約率を下げている」との見方もあるようだ。

エコノミーホテル最大手の如家快捷は先ごろ、1,000~1,800元に設定していた価格を最低388元まで値下げ。旅行社も北京市内の観光を盛り込んだコースの販促を始めるなど、ここにきて客の掘り起こしに向かう動きも出始めている。五輪開幕を控え盛り上がる北京だが、ホテル市場は微妙な状況といえそうだ。<北京>




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