中国株ではお馴染み?小室哲哉 転落の発端「ロジャム」
2008年11月09日
中国株ではお馴染み?小室哲哉 転落の発端「ロジャム」(サーチナ:中国情報局)
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シロウト個人投資家の中国株あれこれ 第122回-さますの
今週のビッグニュースといえば、やっぱりアメリカの大統領選! でも、予想どおりオバマ氏圧勝で終わった大統領選よりも、小室哲哉さんの逮捕のニュースのほうが、私にとっては衝撃的でした。
小室哲哉さん自身のファンというわけではなく、カラオケで楽曲を歌う程度だった私でも、ショックを受けたのですから、ファンの皆さんの心中はいかばかりか……お察しいたします……。
でも私が、逮捕以上に驚いたのが小室氏の貧窮ぶり。以前から、ささやかれてはいたそうですが、芸能ニュースに疎い私は、今回の事件まで、とんと知らなかったため、「まさか!」という気持ち。
だって総資産100億円といわれ、そのうえ毎年印税も入ってくるわけですから、借金で首が回らないなんて、ちょっと信じがたいこと。いまでも、安室奈美恵ちゃんやtrfなど、小室ファミリーの曲はカラオケの定番ですから、その使用料だけでも一体いくら入ってくるんだろう?
そして今、彼の転落の発端となったと言われているのが、小室氏が世界進出の足がかりとして香港で立ち上げた会社「ロジャム」。
1998年に創立され、2001年には香港市場に上場も果たしています。GEM銘柄のひとつとして、小室氏が創設者という話題性もあってか、私が中国株を始めた03-04年ころには、けっこう中国株のサイトや掲示板などでも目にすることがありました。
でも、そういえば、04年に小室氏がロジャムの株を全部売って、事業から手をひいたというニュースを耳にして以来、話題にのぼることも少なくなり、いまではとんと目にすることもなくなりましたね。中国株投資家の間では、すっかり「過去の銘柄」という感じの位置づけかと思うのですが、「そういや、今はどうなってるの?」ということで、手元にある銘柄データ本を引っ張りだしてみました。
◆ そもそもロジャムって、どんな会社?
日本、中国、韓国などアジア市場をターゲットに、CD・DVD販売、ディスコ経営、音楽プロダクション事業、音楽・エンターティンメント関連事業を展開することを事業目的とした会社として始まります。02年のR&C(吉本興業の音楽ビジネス子会社)買収以降、収入のメインはCD・DVD販売が主力。(中国株二季報および四半期速報より。それ以前の事業内容の構成比については、私の手元の資料だけでは分からず……)
04年5月に小室氏が事業から手を引いたあとは、吉本興業が実質筆頭株主となりました。そういえば、小室さんって一時、吉本興業の所属になって、バラエティとかにも出てた時期があったような記憶があります。小室さんと吉本興業って、イメージ的に接点が感じられなくて、「なんで、吉本興業!?」と、かなり違和感があったのを覚えていますが、このへんの絡みがあったんですね、きっと。
しかし主力だったCD・DVD販売も、その後は低迷。07年2月に吉本興業の戦略的子会社ファンダンゴへ、R&Cの全権益と債務・売掛金が譲渡されたため、CD・DVD制作販売事業は終了し、その後はディスコ経営のみの事業となっていたようです。吉本興業のグループ会社が色々からんでいて、けっこー複雑な事業形態だった印象を受けます。
◆ロジャムの業績と株価は?
業績については、吉本興業が実質筆頭株主になった年は、ダウンタウンなどのお笑い系コンテンツのCD・DVD販売が好調で、売上高が前年比の2倍以上、営業利益は約7倍と好調でしたが、それ以外の年は、あまりパッとしません。
小室氏が事業から手をひく前の02年3月期の本決算では、大赤字を計上しています(理由は、私の手元の資料だけでは分からず……)。このへんの業績の低迷が、小室氏の損失の原因のひとつだと思われますが、さらには、上場後の株価の大暴落も大きかったのではないでしょうか。
よくもここまで暴落したなという感じのチャートです。時期的にはITバブル崩壊の影響もあるようですが、それにしたって……一体、何があったのか。
もちろん、株式公開前にどのくらいの値段で株式を手にしていたかで、株価の暴落による損失の程度は変わってきますので、この大暴落が、即、小室氏の大損失にはつながらないと思いますが、上場による資金調達をあてにして事業を展開していたりすると、この大暴落は、会社として、かなり痛手だったのではないでしょうか(このへんは、あくまでも推測)。
ロジャムは、その後、吉本興業が実質筆頭株主となり、ディスコ経営のみを事業内容とすることになっていきましたが、そのディスコ経営もふるわない様子で、06年以降赤字経営が続いています(08年の夏で、ディスコも閉店)。
07年9月に携帯電話向けコンテンツ配信サービスをする会社を買収することで合意したようですが、そちらの事業で今後はやっていくのかどうか……?
けっきょく、いまのロジャムは、小室氏が会社を立ち上げた当初の面影は全くなく、完全に別の会社として生まれ変わって生きていくのかもしれません。
それにしても、あれだけの莫大な資産、そして継続的に入ってくる印税があれば、なにがあっても一生安泰、というか、そんだけのお金、使いきれないよ! と私なんかは思ってしまうわけですが、お金って、あればあるほど使い道もあるし、使い方を誤れば、あっという間になくなってしまうものなんですね……。
よく「目標 ●億円!」なんて言ったりしますが、目標を達成すれば、もっと必要に思えて、きっと欲しい金額に上限なんてないのかもしれない。
お金を稼ぐことも大切ですが、お金との付き合い方も、しっかり身につけておかないといけないんだなと、つくづく考えさせられました。詐欺を働いたことは許されることではないですが、小室さんは大事なことを、反面教師として教えてくれたと思います。(執筆者:さますの)
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